ファナックは何で稼ぐ会社?先に結論

FA

CNCシステムやサーボモータを販売します。

ロボット

産業用ロボットを販売し、売上の最大部門となっています。

ロボマシン

ロボドリル、ロボショット、ロボカットを販売します。

サービス

保守、予防保全、導入支援から継続的に売上を得ます。

2027年3月期第1四半期の売上高は2,310億35百万円、営業利益は534億92百万円、 営業利益率は23.2%でした。売上最大の部門はロボットで、構成比は41.6%です。

この記事でわかること

ファナックの稼ぎ方、ビジネスモデル、売上構成、利益率、セグメント、受注、在庫、 設備投資、キャッシュフロー、今後の決算で見るべき指標を順番に確認できます。

最初に確認した資料と記事で扱える情報

本記事で確認した一次情報は、ファナック株式会社が2026年7月31日に公表した 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」と 「2026年度 第1四半期 決算説明会資料」です。 対象期間は2026年4月1日から2026年6月30日までです。

これらの資料から、FA、ロボット、ロボマシン、サービスの部門別売上、 地域別売上、受注高、売上原価、営業利益、在庫、固定資産、減価償却費、 通期業績予想を確認できます。一方、顧客別売上、製品別利益率、材料別原価、 通期のキャッシュ・フロー、設備投資額の詳細、競合企業との比較数値は記載されていません。

ファナックのビジネスモデルを一言で説明すると

ファナックは、工場の機械を制御するFA機器、製造作業を自動化する産業用ロボット、 加工や成形を行うロボマシンを販売し、導入後の保守サービスからも売上を得る会社です。 決算短信では、CNCシステムとCNC技術を基礎とした応用商品の開発、製造、販売を行う ファクトリーオートメーションの総合サプライヤと説明されています。

FA

CNCシステムやサーボモータを提供します。

ロボット

自動車や一般産業の製造工程を自動化します。

ロボマシン

切削、射出成形、ワイヤ放電加工を行います。

サービス

保守、予防保全、導入支援を提供します。

2027年3月期第1四半期の売上高は2,310億35百万円、営業利益は534億92百万円でした。 売上高は前年同期比17.7%増、営業利益は26.1%増です。 営業利益率は23.2%で、前年同期の21.6%から1.6ポイント上昇しました。

ファナックは何を売っている会社なのか

ファナックの開示では、売上をFA、ロボット、ロボマシン、サービスの4部門に分けています。 ただし会計上の事業セグメントは単一です。すべての商品にCNCやサーボモータが使われ、 投資判断も全商品の受注、売上、製造状況を基に全体で行うためです。

部門資料に記載された主な商品・内容役割
FACNCシステム、サーボモータ、デジタルツイン関連工作機械などの動作を制御
ロボット産業用ロボット、オープンプラットフォーム、Zero Down Time搬送、溶接、組立などの自動化
ロボマシンロボドリル、ロボショット、ロボカット切削加工、射出成形、ワイヤ放電加工
サービス保守、予防保全、FIELD system、AIサーボモニタ、導入支援導入後の稼働維持と故障予防

個別型番別の売上高や利益率、販売単価は資料には記載されていません。 そのため、「どの商品が最も高収益か」は今回の資料だけでは判断できません。

ファナックのセグメントは?4部門と単一セグメントの違い

ファナックは売上をFA、ロボット、ロボマシン、サービスの4部門に分けて開示しています。 一方、会計上の報告セグメントは単一セグメントです。 これは、各商品に共通してCNCやサーボモータの技術が使われ、投資判断や製造状況を全体で管理しているためです。

区分意味初心者が注意する点
4部門FA、ロボット、ロボマシン、サービスの売上区分部門別売上は確認できる
単一セグメント会計上はファクトリーオートメーション事業として一体管理部門別営業利益は確認できない

製品はどこで使われるのか

FA部門のCNCシステムは、主に工作機械の制御に使われます。 ロボット部門は、自動車産業と一般産業の生産現場で使われます。 ロボマシンは、金属部品などの切削加工、樹脂製品の射出成形、 金型などのワイヤ放電加工に利用されます。

2027年3月期第1四半期では、FAは中国・インド、ロボットは米州・中国、 ロボマシンは中国を中心に売上が増加しました。 つまりファナックの売上は、世界の製造業における設備投資や自動化需要と関係します。

設備投資需要とは

企業が工場、機械、ロボットなどへ資金を投じる需要です。 製造業が生産能力の増強、省人化、品質向上を進めると、 FA機器や産業用ロボット、加工機の需要につながります。

ファナックの顧客は誰なのか

決算短信では、FA部門のCNCシステムの主要顧客として工作機械業界が記載されています。 ロボット部門では、自動車産業と一般産業向けの需要が説明されています。 ロボマシンは、切削加工、射出成形、ワイヤ放電加工を必要とする製造業が主な顧客像です。

サービス部門は、すでにファナックの商品を導入している顧客へ、 保守、予防保全、IoT商品の販売、導入支援を提供します。 個別顧客名、上位顧客への売上依存度、契約期間は今回の資料には記載されていません。

材料・製造から販売までのバリューチェーン

今回の決算資料では、研究開発、工場、セールス、サービスの各部門が業績向上に取り組んだと説明されています。 これを開示内容に沿って整理すると、商品を研究開発し、部品を調達して工場で製造し、 顧客へ販売し、導入後にサービスを提供する流れになります。

flowchart LR A["研究開発"] --> B["部品調達"] B --> C["工場で製造"] C --> D["セールス活動"] D --> E["顧客へ販売"] E --> F["FA"] E --> G["ロボット"] E --> H["ロボマシン"] F --> I["導入後サービス"] G --> I H --> I I --> J["保守・予防保全・導入支援"]

主要材料、仕入先、工程別の製造方法、商品別の製造原価は資料には記載されていません。 一方、会社は安定的な部品調達と経費削減に取り組んだと説明しています。

ファナックの収益構造|売上が生まれるまでの流れ

ファナックの売上を理解する基本は、製造業の設備投資需要から受注が生まれ、 商品を生産・販売することで売上高を計上し、導入後にサービス売上が続くという流れです。 第1四半期の部門別受注高は全体で2,819億円となり、前年同期比36.9%増でした。

flowchart TD A["製造業の設備投資・自動化需要"] --> B["FA・ロボット・ロボマシンの受注"] B --> C["生産計画・部品調達"] C --> D["工場で製造"] D --> E["顧客へ販売"] E --> F["商品売上"] E --> G["導入後の保守需要"] G --> H["サービス売上"] F --> I["連結売上高"] H --> I

受注高は売上の先行指標として参考になりますが、受注した時点で売上になるわけではありません。 受注から生産、出荷、売上計上までには時間差があります。 資料には受注残高の金額は記載されていません。

ファナックの売上構成|主力事業はロボット

2027年3月期第1四半期で最も売上が大きい部門はロボットです。 売上高は961億3百万円、構成比は41.6%でした。 次いでFAが573億52百万円、ロボマシンが416億54百万円、 サービスが359億26百万円です。

部門2027年3月期1Q売上高構成比前年同期比
FA573億52百万円24.8%15.5%増
ロボット961億3百万円41.6%18.7%増
ロボマシン416億54百万円18.0%22.8%増
サービス359億26百万円15.6%13.0%増
合計2,310億35百万円100.0%17.7%増

4部門すべてが前年同期比で増収でした。 ただし部門別営業利益は開示されていないため、 売上構成比と利益貢献度を同じものとして扱うことはできません。

ファナックの海外売上と地域別売上構成

決算説明資料は、国内、米州、欧州、中国、アジア(中国以外)、その他の地域別に 部門ごとの売上を示しています。地域構成は商品ごとに異なります。 例えば米州ではロボットの比率が高く、欧州でもロボットが最大です。 ロボマシンでは中国の構成比が高くなっています。

地域・部門の例2027年3月期1Qの特徴
米州・ロボット米州売上の66.3%。前年同期比20.9%増
欧州・ロボット欧州売上の51.0%。前年同期比11.0%増
中国・ロボマシンロボマシン売上の46.6%。前年同期比59.3%増
国内・FA国内売上の48.6%。前年同期比9.5%増
アジア(中国以外)・FA同地域売上の42.9%。前年同期比7.1%増

地域別売上は、各地域の設備投資、自動車産業、一般産業、工作機械需要に左右されます。 地域別営業利益は資料には記載されていません。

ファナックの利益率は高い?利益が生まれる仕組み

日本基準の損益計算書では、売上高から売上原価を差し引いて売上総利益を求め、 そこから販売費及び一般管理費を差し引いて営業利益を求めます。 さらに受取利息、受取配当金、持分法による投資利益などの営業外損益を加減して経常利益を計算します。

項目2027年3月期1Q売上高比
売上高2,310億35百万円100.0%
売上原価1,399億41百万円60.6%
売上総利益910億94百万円約39.4%
販売費及び一般管理費376億2百万円約16.3%
営業利益534億92百万円23.2%
経常利益681億93百万円29.5%
親会社株主に帰属する四半期純利益509億81百万円22.1%
flowchart TD A["売上高"] --> B["売上原価を控除"] B --> C["売上総利益"] C --> D["販売費及び一般管理費を控除"] D --> E["営業利益"] E --> F["受取利息・配当金"] E --> G["持分法による投資利益"] F --> H["経常利益"] G --> H H --> I["法人税等を控除"] I --> J["親会社株主に帰属する純利益"]

価格・数量・需要が利益を動かす構造

決算説明資料の営業利益増減分析では、前年同期の営業利益424億円から、 売上増減が81億円、原価差額増減が20億円、その他が34億円の増益要因となりました。 一方、未実現利益影響と販売費及び一般管理費の増減がそれぞれ12億円の減益要因となり、 営業利益は535億円になりました。

需要・数量

設備投資需要の増加が受注と売上を押し上げます。

原価

原価差額の改善・悪化が営業利益へ影響します。

販管費

販売・管理活動の費用増減が利益を動かします。

為替

海外売上の円換算や費用へ影響します。

製品価格と販売数量を分けた具体的な増減額は資料には記載されていません。 為替レートは第1四半期平均で1ドル159.49円、1ユーロ185.39円でした。

ファナックの利益率を左右する固定費・変動費

ファナックの資料では、費用を固定費と変動費に分けた金額は開示されていません。 一般に製造業では、材料費や購入部品費は生産量に連動しやすく、 工場設備の減価償却費や研究開発、人員に関する費用は短期的には固定的に発生しやすい費用です。 ただし、これは費用の考え方を説明したものであり、ファナックの個別内訳を推定したものではありません。

第1四半期の売上原価率は60.6%で、前年同期の61.0%から0.4ポイント低下しました。 営業利益率は21.6%から23.2%へ上昇しています。 会社は決算ハイライトで工場の稼働向上を業績要因として挙げています。

ファナックの設備投資と工場戦略

ファナックはFA機器、ロボット、ロボマシンを自社工場で製造するため、 建物、製造設備、土地などの固定資産を保有しています。 2026年6月末の有形固定資産は5,897億34百万円でした。 内訳は建物及び構築物3,359億97百万円、土地1,653億46百万円、 その他の有形固定資産883億91百万円です。

項目2026年3月末2026年6月末
有形固定資産5,914億16百万円5,897億34百万円
建物及び構築物3,389億90百万円3,359億97百万円
土地1,650億49百万円1,653億46百万円
その他の有形固定資産873億77百万円883億91百万円
第1四半期減価償却費111億82百万円
flowchart LR A["設備投資"] --> B["工場・建物・製造設備"] B --> C["FA・ロボット・ロボマシンの生産"] C --> D["売上高"] B --> E["減価償却費"] E --> F["各期の費用"] D --> G["営業利益"] F --> G

第1四半期資料には設備投資額の詳細は記載されていません。 設備投資の金額や新設計画を詳しく確認するには、有価証券報告書や通期決算資料が必要です。

ファナックの在庫・受注・生産の関係

受注が増えると、将来の生産と売上につながる可能性があります。 一方、商品・製品、仕掛品、原材料は売上になる前の資産です。 2026年6月末の棚卸資産合計は2,914億62百万円で、 2026年3月末の2,921億86百万円から7億24百万円減少しました。

棚卸資産2026年3月末2026年6月末増減
商品及び製品1,287億70百万円1,266億22百万円21億48百万円減
仕掛品789億86百万円823億80百万円33億94百万円増
原材料及び貯蔵品844億30百万円824億60百万円19億70百万円減
合計2,921億86百万円2,914億62百万円7億24百万円減

第1四半期の受注高は2,819億円で、前年同期比36.9%増、前四半期比11.9%増でした。 FA受注は902億円、ロボットは979億円、ロボマシンは576億円、 サービスは363億円です。受注残高は資料には記載されていません。

ファナックのキャッシュフローと投資の関係

2027年3月期第1四半期については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていません。 したがって、営業活動、投資活動、財務活動の各キャッシュ・フロー金額は、 今回の資料からは確認できません。

貸借対照表では、現金及び預金が2026年3月末の7,180億71百万円から、 2026年6月末には7,214億68百万円へ増加しました。 ただし、この増減だけから営業、投資、財務の内訳を判断することはできません。

今回確認できる現金関連情報

現金及び預金、有価証券、固定資産、棚卸資産、減価償却費は確認できます。 キャッシュフローの詳細は、通期決算資料などで確認する必要があります。

ファナックの決算を初心者向けに解説|会計指標の読み方

今回の決算短信は日本基準で作成されています。 損益計算書では、売上高、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益、 親会社株主に帰属する四半期純利益が表示されます。 IFRSでよく使われる「売上収益」や「親会社の所有者に帰属する利益」とは名称が異なります。

経常利益には、営業利益に営業外収益と営業外費用を加減した金額が反映されます。 第1四半期は持分法による投資利益113億71百万円などにより、 経常利益681億93百万円が営業利益534億92百万円を上回りました。

Non-GAAPについて

今回確認した資料では、独自のNon-GAAP営業利益を中心指標として使用していません。 本記事では日本基準の公表数値を使用しています。

ファナックの強みと競争力をIR資料から確認する

競争力を断定せず、IR資料に表れる事実を継続的に確認します。 ファナックでは、FA、ロボット、ロボマシンの各商品に共通してCNCやサーボモータ技術が使われています。 また、商品販売後にサービスを提供し、保守や予防保全を支援しています。

共通技術

CNCとサーボモータが複数商品に使われています。

商品群

FA、ロボット、ロボマシンを一体で確認します。

サービス

保守と予防保全による導入後支援を確認します。

研究開発

新商品・新技術の発表内容を確認します。

新商品発表展示会では、CNC・サーボ、デジタルツイン、フィジカルAI、 ロボマシンの適用範囲拡大などが紹介されました。 ただし、市場シェア、競合製品との性能差、顧客別採用状況は今回の資料には記載されていません。

ファナックの収益構造が抱えるリスク

ファナックの業績は、主要市場の製品需給、競合状況、世界経済、 製造業の設備投資、地域別需要、為替、部品調達などの影響を受けます。 決算資料でも地政学的リスクの高まりと世界経済への影響が懸念されると説明されています。

リスク収益構造への影響確認する指標
設備投資需要受注・売上の増減部門別受注高、部門別売上
地域需要中国、米州、欧州などの売上変動地域別・部門別売上
為替海外売上の円換算額や利益への影響ドル・ユーロの平均レート
部品調達生産遅延、原価増加原価差額、在庫、会社説明
競争価格・販売数量・利益率への影響売上原価率、営業利益率
固定資産需要減少時の稼働低下や費用負担工場稼働、減価償却費、有形固定資産

ファナックを競合比較するときの視点

競合比較では、FA、ロボット、加工機、サービスの構成が会社ごとに異なる点へ注意します。 ファナックは会計上の事業セグメントを単一としながら、部門別売上を開示しています。 他社のセグメント利益と比較するときは、分類範囲や会計基準をそろえる必要があります。

比較項目ファナックで確認できる指標注意点
商品構成FA、ロボット、ロボマシン、サービス部門別利益は非開示
収益性営業利益率、経常利益率、純利益率営業外利益の影響を分ける
受注部門別受注高受注残高は非開示
地域分散地域別・部門別売上地域別利益は非開示
財務体質現金、純資産、自己資本比率資本効率も別途確認する

競合企業名や比較数値は今回の資料には記載されていません。 そのため、本記事では競争優位や業界順位を断定しません。

ファナックのIR・決算で今後見るべき重要指標

ファナックの決算を見るときは、売上高と営業利益だけでなく、 受注がどの部門・地域で伸びているか、工場稼働が利益率へどう影響したか、 在庫が受注に対応した水準かを確認します。

受注高

FA、ロボット、ロボマシンの需要を先行確認

部門別売上

ロボット比率と各部門の成長率

地域別売上

中国、米州、欧州、国内の需要

利益率

売上原価率と営業利益率

在庫

商品、仕掛品、原材料の増減

為替

ドル・ユーロの実績と会社想定

FAQ

ファナックは何で稼いでいる会社ですか?

FA機器、産業用ロボット、ロボマシンを販売し、導入後の保守サービスからも売上を得ています。

売上が最も大きい部門はどこですか?

2027年3月期第1四半期ではロボット部門が最大で、売上高961億3百万円、構成比41.6%でした。

ロボマシンとは何ですか?

ロボドリル、ロボショット、ロボカットの総称です。切削加工、射出成形、ワイヤ放電加工に使われます。

利益が増えた主な理由は何ですか?

決算説明資料では、売上増加、原価差額、その他の要因が増益に寄与したと示されています。

受注高はいくらですか?

2027年3月期第1四半期の受注高は2,819億円で、前年同期比36.9%増でした。

キャッシュフローは確認できますか?

第1四半期のキャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、今回の資料では詳細を確認できません。

ファナックの会計基準は何ですか?

今回の決算短信は日本基準です。

ファナックの営業利益率は何%ですか?

2027年3月期第1四半期の営業利益率は23.2%で、前年同期の21.6%から1.6ポイント上昇しました。

ファナックのセグメントはいくつですか?

会計上は単一セグメントですが、売上はFA、ロボット、ロボマシン、サービスの4部門に分けて開示されています。

まとめ

ファナックは、FA、ロボット、ロボマシン、サービスの4部門を通じて、 世界の工場自動化需要を売上へつなげる企業です。 商品の基礎にはCNCとサーボモータの技術があり、商品販売後も保守や予防保全を提供します。

2027年3月期第1四半期は、FAが中国・インド、ロボットが米州・中国、 ロボマシンが中国で伸び、売上高は前年同期比17.7%増となりました。 営業利益率も23.2%へ上昇しています。

今後は、部門別受注高、地域別売上、売上原価率、営業利益率、在庫、 工場稼働、為替を継続して確認することが重要です。 第1四半期資料にはキャッシュフローや設備投資額の詳細がないため、 通期決算や有価証券報告書と合わせて読む必要があります。

編集部の見方|ファナックの決算で最初に確認したいこと

初心者がファナックの決算を読む場合は、最初に部門別受注高、次に部門別売上、最後に営業利益率を見ると流れをつかみやすくなります。 受注は将来の売上につながる可能性があり、売上は実際に計上された成果、営業利益率はその売上からどれだけ利益を残せたかを示すためです。

1. 受注高

将来の需要がどの部門で強いかを確認します。

2. 売上構成

どの部門が全社売上を支えているかを確認します。

3. 営業利益率

増収が利益改善につながっているかを確認します。

4. 在庫

受注増に対応する生産準備と在庫負担を確認します。

今回は受注高が前年同期比36.9%増、売上高が17.7%増、営業利益が26.1%増となりました。 ただし、受注残高や部門別営業利益は開示されていないため、将来の売上時期や最も利益率の高い部門までは断定できません。

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参考資料

  • ファナック株式会社 公式IRページ
  • ファナック株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年7月31日)
  • ファナック株式会社「2026年度 第1四半期 決算説明会資料」(2026年7月31日)
  • 有価証券報告書:今回提供された資料には含まれていません

編集部計算

売上総利益率、販売費及び一般管理費率、棚卸資産合計などは、 公表された百万円単位の数値を基に編集部が計算し、表示上丸めています。