この記事で確認した資料
KOKUSAI ELECTRICが2026年8月6日に公表した「2027年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」と 「2027年3月期第1四半期 決算説明資料」を使用しています。 売上収益、利益、装置・サービス売上、用途別売上、地域別売上、業績予想、研究開発費、 設備投資、棚卸資産、キャッシュフローを確認しました。
KOKUSAI ELECTRICは何の会社?
KOKUSAI ELECTRICは、半導体を作るための製造装置を販売する会社です。 スマートフォンやパソコンを販売する会社でも、半導体チップそのものを作る会社でもありません。 半導体メーカーの工場に装置を納入する、企業向けの装置メーカーです。
作っているもの
半導体ウエハに薄い膜を作る成膜装置や熱処理装置。
売る相手
NAND、DRAM、Logic半導体などを製造するデバイスメーカー。
売上の中心
新しい半導体製造装置の販売。
継続収入
部品、保守、改造、移設などのサービス。
会社の報告セグメントは半導体製造装置事業の単一セグメントです。 ただし、決算説明資料では、装置売上をNAND、DRAM、Logic・Foundryなどの用途別に分け、 装置販売とサービス売上の違いも開示しています。
KOKUSAI ELECTRICは何で稼ぐ?
結論から言うと、KOKUSAI ELECTRICは半導体メーカーへ製造装置を販売して稼ぎ、 納入済み装置の部品・保守・改造からも稼ぐビジネスモデルです。
装置売上は、半導体メーカーが新工場を建てたり、製造ラインを増強したり、 次世代製品へ切り替えたりすると増加しやすくなります。 一方、サービス売上は、過去に販売した装置が顧客工場で稼働し続けることで発生します。
KOKUSAI ELECTRICは何を作っている?
| 装置・技術 | 初心者向けの説明 | 主な役割 |
|---|---|---|
| バッチALD対応装置 | 多数のウエハに原子層レベルの薄膜をまとめて作る装置 | 高性能な半導体の成膜工程 |
| バッチCVD対応装置 | ガスを使ってウエハ上へ薄膜を作る装置 | 絶縁膜・導電膜などの形成 |
| バッチ酸化・拡散装置 | ウエハを加熱し、酸化や不純物拡散を行う装置 | 半導体特性を作り込む工程 |
| 枚葉トリートメント装置 | ウエハを1枚ずつ処理して膜質を改善する装置 | 成膜後の処理・性能改善 |
会社資料では、バッチALD対応装置と枚葉トリートメント装置を合計したものを 「高付加価値製品」としています。2027年3月期の高付加価値製品比率は68%の見通しです。
半導体製造装置は何に使われる?
半導体は、シリコンウエハの表面に薄い膜を何層も形成し、 加工を繰り返して作られます。KOKUSAI ELECTRICの装置は、 その中でも成膜、酸化、拡散、膜質改善などの工程で使われます。
半導体の性能が上がり、構造が複雑になるほど、薄膜を均一に作る技術や、 原子層単位で膜厚を制御する技術の重要性が高まります。 この世代交代が、同社装置の需要につながります。
KOKUSAI ELECTRICは誰に装置を売っている?
主な顧客は、NAND型フラッシュメモリ、DRAM、Logic半導体を製造する 世界各国の半導体デバイスメーカーです。 決算資料では、世界各国向けと中国地場メーカー向けに分けた売上も示されています。
顧客企業名は決算資料に書かれていない
今回の資料では、用途別・地域別の売上は確認できますが、 個別顧客名、顧客別売上高、装置別の顧客構成は開示されていません。 特定の半導体メーカーへの販売を推測で断定することはできません。
KOKUSAI ELECTRICの売上構成|装置販売とサービス売上
2027年3月期第1四半期の売上収益は754億円でした。 このうち装置売上は584億円、サービス売上は170億円です。
| 区分 | 26年3月期1Q | 27年3月期1Q | 増減 |
|---|---|---|---|
| 装置売上 | 399億円 | 584億円 | 185億円増 |
| サービス売上 | 119億円 | 170億円 | 51億円増 |
| 売上収益合計 | 518億円 | 754億円 | 236億円増 |
売上全体の約77%が装置、約23%がサービスです。 装置売上が成長の中心ですが、サービス売上も前年同期から約43%増えています。
KOKUSAI ELECTRICの売上100円の内訳
2027年3月期第1四半期の売上を100円に換算すると、 約77円が装置販売、約23円がサービス売上です。
| 売上100円の内訳 | 金額 | 説明 |
|---|---|---|
| 装置売上 | 約77円 | 半導体メーカーへ新規装置を販売 |
| サービス売上 | 約23円 | 部品、保守、改造、移設など |
| 合計 | 100円 | 連結売上収益 |
これは装置売上584億円とサービス売上170億円を、 売上収益754億円で割った編集部計算です。
KOKUSAI ELECTRICの利益100円の内訳
2027年3月期第1四半期の売上収益を100円とすると、約41円が売上総利益、約23円が調整後営業利益、約21円が営業利益、約15円が親会社所有者帰属利益です。
| 売上100円から残る利益 | 金額 | 初心者向けの意味 |
|---|---|---|
| 売上総利益 | 約41円 | 装置やサービスの原価を差し引いた後の利益 |
| 調整後営業利益 | 約23円 | 一時的な調整項目を除いた本業の利益 |
| 営業利益 | 約21円 | 本業で最終的に残った利益 |
| 親会社所有者帰属利益 | 約15円 | 税金などを差し引いた後に親会社株主へ帰属する利益 |
売上総利益率40.7%、調整後営業利益率23.0%、営業利益率21.1%、親会社所有者帰属利益116億円を売上収益754億円で割った編集部計算です。
KOKUSAI ELECTRICのセグメントと事業別売上
会社の報告セグメントは、半導体製造装置事業の単一セグメントです。そのため、複数事業を持つ会社のようにセグメント別営業利益を比較することはできません。
報告セグメント
半導体製造装置事業の単一セグメント。
売上の分け方
装置売上とサービス売上に分けて確認できます。
用途別
NAND、DRAM、Logic・Foundryなどで装置需要を確認できます。
地域別
韓国、中国、台湾、日本、米国などの売上を確認できます。
「KOKUSAI ELECTRICのセグメント」を調べる場合は、単一セグメントという形式だけでなく、装置・サービス、用途、地域の3方向から売上構成を見ると収益構造を理解しやすくなります。
NAND・DRAM・Logic向け装置とは?
NAND
SSDやスマートフォンなどでデータを保存する半導体です。
DRAM
処理中のデータを一時的に保存するメモリで、AIサーバでも使われます。
Logic
CPUやGPUなど、演算や制御を担当する半導体です。
Foundry
他社が設計した半導体を受託製造する事業者です。
第1四半期の用途別売上は、前年同期比でNAND向けが34%減少した一方、 DRAM向けは158%増加、Logic・Foundry向けは82%増加しました。 生成AI向けの高性能DRAMとLogic半導体への設備投資が業績をけん引しています。
KOKUSAI ELECTRICはAI需要でなぜ業績が伸びる?
生成AIサービスを動かすデータセンターでは、GPUなどの高性能Logic半導体と、 大量のデータを高速に処理するDRAMが必要です。 半導体メーカーがこれらの生産能力を増やしたり、次世代製品へ切り替えたりすると、 製造装置への投資が増えます。
KOKUSAI ELECTRICはAIソフトウェアを販売する会社ではありません。 AIに必要な半導体を作る工場へ装置を販売することで、 間接的にAI需要を取り込む会社です。
KOKUSAI ELECTRICのALD装置とは?
ALDは「Atomic Layer Deposition」の略で、 複数のガスを順番に供給し、原子層レベルで薄膜を形成する方法です。 半導体の構造が細かく複雑になるほど、均一で精密な成膜が重要になります。
同社のバッチALD対応装置は、多数のウエハをまとめて処理できる点が特徴です。 会社資料では、2025年のバッチALD対応装置市場で80%超のシェアを持つと算出しています。 ただし、このシェアは会社がGartnerの分類を基に算出した値です。
KOKUSAI ELECTRICのバッチ式装置は何がすごい?
バッチ式装置は、多数のウエハを一度に処理します。 1枚ずつ処理する装置と比べて、同じ条件で多数のウエハをまとめて処理できるため、 生産性や均一性が重要な工程で使われます。
会社資料では、2025年のバッチ成膜装置市場でトップシェアを獲得したと説明しています。 一方、すべての半導体工程を同社装置だけで処理するわけではなく、 工程ごとに異なる装置メーカーの製品が使われます。
KOKUSAI ELECTRICのサービス売上はどう生まれる?
半導体製造装置は販売して終わりではありません。 工場で長期間稼働するため、交換部品、保守、改造、移設などの需要が発生します。 装置の設置台数が増えるほど、将来のサービス対象となる装置も増えます。
2027年3月期からビジネス区分が変更され、 200mm装置、中古装置、アップグレード改造はサービスではなく装置ビジネスへ移管されました。 現在のサービス売上には、その他の改造・移設、部品販売、保守サービスなどが含まれます。
KOKUSAI ELECTRICの強みは何?
バッチ成膜装置
多数のウエハを一括処理する装置市場で高いシェアを持つと会社は説明しています。
高付加価値製品
バッチALD対応装置と枚葉トリートメント装置の拡大を見込みます。
装置とサービス
新規設備投資と既存装置の稼働の両方から売上を得ます。
複数用途
NAND、DRAM、Logic・Foundry向けに装置を販売します。
会社資料で確認できるのは、市場シェア、製品比率、売上、利益などです。 顧客評価、装置ごとの価格、製品別利益率、競合との性能差は詳細に開示されていないため、 資料だけで絶対的な競争優位を断定することはできません。
KOKUSAI ELECTRICの競合と市場シェア
KOKUSAI ELECTRICは、半導体製造装置市場のうち、バッチ成膜装置やバッチALD対応装置を主力としています。 会社資料では、2025年のバッチ成膜装置市場でトップシェア、バッチALD対応装置市場で80%超のシェアと説明しています。
競合企業との性能差は今回のIR資料だけでは比較できない
今回確認した決算短信・決算説明資料には、競合企業名、装置ごとの価格、性能比較、顧客評価、 競合別シェアの詳細は記載されていません。したがって、特定企業より性能が高い、価格が安いと断定することはできません。
市場シェアを見るときの注意点
会社が示すシェアは、Gartnerの市場分類を基に会社が算出した値です。 対象市場の定義や製品区分によって数字が変わる可能性があるため、 「半導体製造装置市場全体のシェア」ではなく、対象となる装置分野のシェアとして読む必要があります。
KOKUSAI ELECTRICはなぜ利益率が高い?
2027年3月期第1四半期の売上総利益率は40.7%、 調整後営業利益率は23.0%、営業利益率は21.1%でした。
| 指標 | 26年3月期1Q | 27年3月期1Q |
|---|---|---|
| 売上総利益率 | 42.9% | 40.7% |
| 調整後営業利益率 | 21.1% | 23.0% |
| 営業利益率 | 18.8% | 21.1% |
| 当期利益率 | 13.1% | 15.3% |
利益増加には販売数量の増加が大きく寄与しました。 調整後営業利益の前年同期差65億円のうち、販売等増加が101億円のプラス要因、 売上総利益率低下が16億円、販管費増加が20億円のマイナス要因でした。
KOKUSAI ELECTRICの第1四半期決算
| 項目 | 26年3月期1Q | 27年3月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 518億円 | 754億円 | 45.6%増 |
| 売上総利益 | 222億円 | 307億円 | 38.1%増 |
| 調整後営業利益 | 109億円 | 174億円 | 59.3%増 |
| 営業利益 | 97億円 | 159億円 | 63.9%増 |
| 親会社所有者帰属利益 | 68億円 | 116億円 | 70.6%増 |
DRAM、Logic向けを中心とした装置売上とサービス売上が増加し、 前年同期比で増収増益となりました。 売上総利益率は製品構成の変化により前年同期より低下しましたが、 売上増により営業利益率は上昇しています。
KOKUSAI ELECTRICの今後は?通期業績予想を上方修正
会社は、半導体メーカーの設備投資が当初想定を上回るとして、 2027年3月期の業績予想と配当予想を引き上げました。
| 項目 | 前回予想 | 今回予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 2,800億円 | 3,400億円 | 44.6%増 |
| 調整後営業利益 | 605億円 | 860億円 | 80.7%増 |
| 調整後営業利益率 | 21.6% | 25.3% | 5.1ポイント上昇 |
| 営業利益 | 545億円 | 794億円 | 89.8%増 |
| 調整後当期利益 | 429億円 | 600億円 | 76.0%増 |
| 年間配当 | 47円 | 65円 | 18円増額 |
通期の装置売上は2,814億円、サービス売上は586億円を見込んでいます。 用途別では、NAND向け49%増、DRAM向け61%増、 Logic・Foundry向け65%増、サービス売上22%増の見通しです。
KOKUSAI ELECTRICの海外売上と中国依存
第1四半期の売上収益754億円のうち、海外向けは693億円、 日本向けは62億円でした。海外売上比率は約92%です。
| 地域 | 売上収益 | 構成比 |
|---|---|---|
| 韓国 | 239億円 | 約31.7% |
| 中国 | 214億円 | 約28.4% |
| 台湾 | 142億円 | 約18.9% |
| 日本 | 62億円 | 約8.2% |
| 米国 | 55億円 | 約7.2% |
| その他アジア・欧州他 | 43億円 | 約5.7% |
地域構成比は決算短信の地域別売上を754億円で割った編集部計算です。 通期予想では中国仕向け比率を38%としています。 輸出規制、関税、顧客投資の変化は重要な確認項目です。
KOKUSAI ELECTRICの棚卸資産とキャッシュフロー
第1四半期末の棚卸資産は937億円で、前期末から48億円増加しました。 会社は生産増加に伴う在庫増と説明しています。
| 項目 | 前期末 | 1Q末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 現金及び現金同等物 | 565億円 | 570億円 | 4億円増 |
| 営業債権等 | 379億円 | 422億円 | 43億円増 |
| 棚卸資産 | 889億円 | 937億円 | 48億円増 |
| 総資産 | 3,597億円 | 3,709億円 | 112億円増 |
営業キャッシュフローは121億円、投資キャッシュフローは55億円の支出、 フリーキャッシュフローは66億円の収入でした。 棚卸資産は営業キャッシュフローを45億円押し下げる要因となっています。
KOKUSAI ELECTRICの研究開発と設備投資
| 項目 | 26年3月期1Q | 27年3月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 研究開発費 | 39億円 | 45億円 | 15.9%増 |
| 設備投資額 | 23億円 | 48億円 | 109.8%増 |
| 減価償却費 | 34億円 | 39億円 | 15.0%増 |
設備投資には、米国デモセンターの設立などが含まれます。 研究開発やデモ設備は、次世代半導体向けプロセスの開発と顧客評価に関係します。 投資増加だけで将来の売上増を断定することはできず、 装置認定と量産採用につながるかを確認する必要があります。
KOKUSAI ELECTRICの業績が悪化するリスク
半導体設備投資
顧客が設備投資を延期・縮小すると装置売上が減少します。
用途の偏り
NAND、DRAM、Logicの投資時期により売上構成が変動します。
中国・輸出規制
中国向け売上や装置輸出が規制・通商政策の影響を受ける可能性があります。
製品構成
販売する装置の構成により売上総利益率が上下します。
在庫増加
生産増に対して売上時期が遅れると、在庫と資金負担が増えます。
技術競争
次世代工程で顧客認定を獲得できない場合、成長機会を逃す可能性があります。
KOKUSAI ELECTRICの決算で見るべきポイント
- 装置売上:半導体メーカーの設備投資が売上へ反映されているか
- サービス売上:既存装置からの継続収入が伸びているか
- DRAM・Logic向け売上:生成AI向け投資の勢いを確認する
- NAND向け売上:メモリの世代交代投資を確認する
- 高付加価値製品比率:ALD・トリートメント装置の構成を見る
- 売上総利益率:製品構成と採算の変化を確認する
- 調整後営業利益率:販売増が利益へつながっているかを見る
- 中国向け売上比率:地域集中と規制リスクを確認する
- 棚卸資産:生産増と販売時期のずれを確認する
- 営業キャッシュフロー:利益が現金へ転換されているかを見る
- 研究開発費:次世代製品への投資を確認する
- 設備投資:デモセンターや生産設備の投資負担を見る
KOKUSAI ELECTRICに関するよくある疑問
KOKUSAI ELECTRICは何の会社ですか?
KOKUSAI ELECTRICは、半導体を製造する工場で使われる成膜装置や熱処理装置を販売する半導体製造装置メーカーです。特に、多数のシリコンウエハをまとめて処理するバッチ成膜装置を主力としています。
KOKUSAI ELECTRICは何で稼いでいますか?
主な収益源は半導体製造装置の販売です。装置を納入した後の部品販売、保守、改造、移設などのサービスからも継続的に売上を得ています。
KOKUSAI ELECTRICは何を作っていますか?
バッチALD対応装置、バッチCVD対応装置、酸化・拡散装置、枚葉トリートメント装置などを扱っています。半導体ウエハ上に薄い膜を形成したり、膜質を改善したりする工程で使われます。
KOKUSAI ELECTRICの主力製品は何ですか?
主力は、多数のウエハを一括処理するバッチ成膜装置です。会社資料では、バッチALD対応装置と枚葉トリートメント装置を高付加価値製品として整理しています。
KOKUSAI ELECTRICの顧客は誰ですか?
半導体を実際に製造するデバイスメーカーが主な顧客です。決算資料では、NAND、DRAM、Logic・Foundry向けの装置売上を区分して説明していますが、個別企業名は開示されていません。
KOKUSAI ELECTRICはAI関連企業ですか?
生成AI向けサーバーで使われる高性能なLogic半導体やDRAMの生産投資が、同社装置の需要につながるため、AI関連需要の恩恵を受ける事業構造です。ただし、AIサービスを直接提供する企業ではありません。
KOKUSAI ELECTRICはなぜ利益率が高いのですか?
高付加価値装置の販売、販売数量の増加、既存装置から生まれるサービス売上などが利益率に関係します。2027年3月期第1四半期の調整後営業利益率は23.0%でした。
KOKUSAI ELECTRICのサービス売上とは何ですか?
装置納入後の部品販売、保守、その他の改造・移設などから生まれる売上です。2027年3月期から、200mm装置、中古装置、アップグレード改造は装置ビジネスへ区分変更されています。
KOKUSAI ELECTRICのALD装置とは何ですか?
ALDは、複数のガスを順番に供給して原子層レベルの薄膜を形成する方法です。同社は、多数のウエハをまとめて処理するバッチALD対応装置を扱っています。
KOKUSAI ELECTRICの今後の注目点は何ですか?
DRAM・Logic向け装置需要、高付加価値製品比率、サービス売上、売上総利益率、調整後営業利益率、中国向け売上比率、棚卸資産、営業キャッシュフローを確認することが重要です。
KOKUSAI ELECTRICのセグメントは?
報告セグメントは半導体製造装置事業の単一セグメントです。収益構造は、装置・サービス、NAND・DRAM・Logicなどの用途、地域別売上に分けて見ると理解しやすくなります。
KOKUSAI ELECTRICの市場シェアは?
会社資料では、2025年のバッチ成膜装置市場でトップシェア、バッチALD対応装置市場で80%超のシェアと説明しています。いずれも対象市場の定義を確認して読む必要があります。
KOKUSAI ELECTRICの配当予想は?
2027年3月期の年間配当予想は65円です。会社は業績予想の上方修正にあわせ、前回予想の47円から18円引き上げました。
まとめ|KOKUSAI ELECTRICは半導体製造装置とサービスで稼ぐ
KOKUSAI ELECTRICは、半導体ウエハへ薄膜を形成するバッチ成膜装置などを 半導体メーカーへ販売して稼ぐ会社です。 売上の中心は新規装置ですが、部品・保守・改造・移設などのサービス売上もあります。
2027年3月期第1四半期は、DRAM・Logic向け装置とサービス売上が伸び、 売上収益754億円、調整後営業利益174億円となりました。 売上100円のうち、約77円が装置、約23円がサービスです。売上100円から約23円の調整後営業利益が残りました。
同社の業績を見る際は、AIという言葉だけで判断せず、 半導体メーカーの設備投資、用途別装置売上、高付加価値製品比率、 利益率、地域別売上、棚卸資産、キャッシュフローをつなげて確認することが重要です。
参考資料
- 株式会社KOKUSAI ELECTRIC「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年8月6日)
- 株式会社KOKUSAI ELECTRIC「2027年3月期第1四半期 決算説明資料」(2026年8月6日)
- 業績概要:決算説明資料4~7ページ
- 地域・用途別売上:決算説明資料7~10ページ、決算短信12ページ
- キャッシュフロー:決算説明資料12・35ページ、決算短信3・11ページ
- 業績予想:決算説明資料15~22ページ
- 中期経営計画:決算説明資料25ページ
- 財務数値:決算説明資料32~36ページ
- 市場シェア・製品情報:決算説明資料41~43ページ
編集部計算
売上100円換算、装置・サービスの構成比、地域別構成比は公表数値を基に編集部が計算しています。 億円表示は百万円単位の数値を丸めているため、合計や差額が一致しない場合があります。